「台所で、プラ製スポンジ使ってるやつがいたんですよぉ~」
『なぁにぃ~ やっちまったな!』
「男は黙って」
『へちま』
出オチ感ありますが、キッチンで使うスポンジ…我が家はついに先日、へちまデビューしました。乾燥させたへちまを、好みの長さにカットして使っています。
考えてみれば食器洗いの市販スポンジもたいていプラスチック製なわけで。使うことによって削られてマイクロプラスチックを流すことになる、となればもうあたし怖くて使えない! それに、スポンジって結構肉厚で、コア部分の雑菌とか…考えるだけでおぞましかったし。
その点、へちまならそのへんに捨てたって問題無し!
究極に安い!(自分でも作れる。まぁ私は買うが)
水はけ最高、よって雑菌知らず(知らんけど)!
それに…自然の造形美(私には重要)!
と、いいことづくめです。
肝心の使い心地もスポンジと比べて遜色ないよ。ちゃんと汚れ落ちるもん。水はけの良さ故に、洗剤は多めに使ってる気がするけど(水を汚染しない洗剤を使おう!)。
へちまでは対応しきれない鍋のこびりつきなどのストロング系汚れは、亀の子たわしが◎。他にも、ネットサーチしていると「びわこふきん」が絶賛されているので、次の帰国で買ってみようと思う。
話は逸れますが、私が子どもの頃、一時期アクリル毛糸で編んだ「エコたわし」なるものがもてはやされまして。「エコたわしなら洗剤が少なくて済む! エコだー」なんつって町のご婦人たちが猫も杓子もこぞって編み、それが我が実家にも大量に流れついたのを思い出すんですが…アクリルは合成繊維なのでマイクロプラスチックの発生源となりえます(どーん)。とんだ誤情報に踊らされてたわ。もちろん、コットや麻とかで編めば、本当のエコたわしだけどね。
それにしてもへちまは便利。
ネットで知って「なるほど」と思ったのが、これをソープディッシュとして使う、なんてのも。あとはボディータオル代わりに使うのは、わりと以前から聞いたことあるし(私は痛そうで嫌だけど)。
ところで食器洗剤などというものがなかった昔、何でお皿を洗っていたのか。汚れの質にもよるようですが、かまどの灰、お酢、もしくは「何もつけずに水で」なんかが一般的だったよう。またスポンジが登場する前は藁やへちま、竹ささらが使われていたのだそうです。
つーことはあれだ、まさに私の憧れる大江戸ライフだね(私は江戸の町人文化がめちゃくちゃ好きです)。先人の知恵と自然の力に感謝!
スポンジ、へちまで全く問題ないよ。皆さんもぜひ。