HALFWAY to "SIMPLE LIFE" in MALAYSIA

マレーシアでなるべく地球にやさしく暮らしたいと願う、マンガ好き主婦のブログ

ゼロ・ウェイスト、5つの「R」

モーレツにベア・ジョンソン著『ゼロ・ウェイスト・ホーム ーごみを出さないシンプルな暮らし』を読んでいます。

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ゼロ・ウェイスト運動の旗手的存在の著者。大量消費社会的なアメリカンドリームな日々を送っていた彼女とその家族が、徐々にそのライフスタイルを変え、ついには一年で1リットル瓶に全てのごみが収まるまでになった。本には、その変遷と具体的な方法がたくさん述べられています。

本を読んでいると「そこまでやるか!」と、自分の気持ちは奮起されたり、たまに萎えたり…。でも、この一節はとても内包的で力強く、励まされます。

この本は、完全なゼロ・ウェイスト、つまり文字通りの「ごみゼロ」を実現しようという本ではありません。現在の製造業のあり方を考えれば、まだそれが無理なことは明らかです。ゼロ・ウェイストとは理念的なゴール、つまり少しでも近づきたい「魅惑の飴」のようなものです。


この本を読む人全員が、私が書いているすべてのことを実行できるわけではないでしょうし、私たち家族のようにごみを1ℓ瓶のサイズにまで減らせるわけでもないでしょう。(中略)大切なのは、自分たちの消費の力が地球環境に及ぼす影響を理解すること、そして、その理解の上に立って行動することです。誰しも、その人なりに、できる範囲で暮らしを変えていけるはずです。そして、持続可能な暮らしへの一歩は、それがどんなに小さな変化であっても、私たちの地球と社会に必ずプラスの影響をもたらすのです。


ゼロ・ウェイストには5つの「R」の概念があります。


1)Refuse リフューズ(不必要なものは断る)
 
とにかく断る! レジ袋やペットボトル、プラカップやふた、ストロー、プラ皿、ホテルのアメニティやパーティーで配られる記念品、DMなど、それらを使う習慣までことごとく断って生活に入ってこないようにします。

これらは単に不要だったり、代替品に置き換えられるものばかり。すぐ始めやすい一手ですね!

 

2)Reduce リデュース(必要なものを減らす)
 
私の好きなミニマリズムはここに入る。ものを減らすということは「ものを吟味する」ことにもつながる。どんな素材で、背後はどんなストーリーがあるのか、というところにまで想いを馳せながら買い物をするようになります。

ものだけにあらず、例えば大きすぎる部屋に住んでいるのなら、それだけものを貯め込むことにつながる。そういうこともリデュースしていくことで、ベアは生活費も大幅に下がり、時間にもより余裕ができて、いいことづくめなのだそうです。

 
3)Reuse リユース(買ったものは繰り返し使う)
  
使うもの、断れないもの、減らせないものは、例えば修理したり業者に返したり別の用途にすることで繰り返し使う。これはかえってものを貯め込むのでは、というのは誤解で、上の「Refuse」「Reduce」をしていれば家がもので溢れかえることはもうありません。


4)Recycle(リサイクルする)
 
これは、1~3番、もしくは5番(堆肥化)ができない時の「最終手段」。リサイクルは、その過程において有害物質やごみを出すこともあります。

あくまでリサイクルに出す必要のあるもの自体を減らすことが重要とベアは説きます。


5)Rot ロット(残りはすべて堆肥化)
 
ロット、つまり腐らせることです。食材の生ごみだけでなく、紙、段ボール、つまようじや竹串などの自然素材のもの、マッチ、髪の毛などすべて自然の力で養分として土に吸収されるのだそうです。

庭がない家でもできる…らしいが、まだ私は実践できてない。今すぐ始めたいが、どう始めるべきか検討中…早く始めたいが、チョット勇気が要る。

 

この5つの「R」に従い、私も今生活をよりシンプルなものに変えていっています。